イベント・メディア情報

サポーター宣言

2014.06.03 更新

ユール洋子

このプロジェクトをお手伝いさせていただくことがきっかけで、「特別養子縁組」というものを知りました。そして、乳児院で育つことになる赤ちゃんは一対一のコンスタントなケアを受けることが難しく、環境管理された部屋のベビーベッドに寝かされているということもはじめて知りました。乳児院の職員の方々は献身しておられると思いますが、このケア体制そのものは赤ちゃんにとって恵まれた生育環境ではないようです。
人間が環境に適応し、生き延び、社会の共同体の一員になるために、短期間にたくさんのことを学ばなくてはなりません。乳幼児の脳は、あらゆることを吸収できるように、催眠下にあるときと同じデルタ波~シータ波で作動し、周囲の人や環境から膨大な量の情報を取り入れ処理しているそうです。
どの赤ちゃんにとっても、その時の情報が、社会は安全であり、人は信頼でき、愛があふれている…というものであることを心から願います。

私たちすべては命のつらなりの中で生かされています。そのことを心に留めながら、微力ながらこれからも応援したいと思います。

2014.05.12 更新

高祖常子

子ども虐待防止の啓発活動を進めながら、親子の関わり方、子どもを1人の人として尊重して育むことの大切さを実感します。児童養護施設にいる子どもたちの約6割、施設によっては9割近くの子どもたちが、親からの虐待を受けて施設にいる子どもたちです。ほんの少し関わらせていただいたことがありますが、施設にいる子どこたちは、特別に問題があるような子どもたちではありません。どこにでもいるような、笑顔がかわいい子どもたち。問題行動ばかり起こし、手がかかる悪い子ではないのです。時として大人の手を煩わせるようなことがあれば、それは、子どもから、親や周りの大人への「もっと愛して欲しい」というメッセージでしょう。
子ども自身に罪はありません。それなのに、自宅で暮らすことができず、施設で集団生活をしなくてはならないのです。児童養護施設でも、もちろんたくさんの愛情をもって育ててくださっていますが、やはり子どもにとって自分だけの親(大人)という安定した存在になることは、とても難しいでしょう。
親が養育することが難しければ、子どもを育てたい親につなぎ、「特別養子縁組」によって新しい家族を作る。わが子として育てる。それは、子どもにとっても、育てたい親にも、幸せなことと思います。
ぜひ、子どもの幸せを最優先して、考え、取り組んでいきましょう。

2014.04.23 更新

松本亜樹子

NPO法人Fine(ファイン)~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~は、不妊体験者による不妊体験者のための自助団体です。子どもがなかなか授からず、つらい思いをした人はみんな仲間、というコンセプトのもと、さまざまな活動を行っています。メンバーの中には、不妊治療真っ最中の人はもちろん、治療を経て子どもを授かった人もいれば、治療を卒業し夫婦で暮らしている人もいます。そして養子や里子を迎えて家族で楽しく暮らしているメンバーもいます。その「養子や里子を迎えた人」が口々に言うことがあります。「もっと早くこの方法を知りたかった」。つまり、子どもを持つには、多様な選択肢がある、ということを。自分が出産することがかなわないのなら、そして、親を必要とする子どもがいるのなら、わが子として迎えて慈しみ育みたい、と。私たちの周りには、そうやって素敵な家庭を築いている人たちが、何人もいます。
しかし日本では養子や里子を望む人々にとって、情報が不足していると言わざるを得ません。どうすれば子どもを迎えることができるのか、相談する窓口はあるのか、どういった手続きが必要で、どれぐらいの時間がかかるのか。本当に子どもを迎えることができるのか、などなど。ロールモデルも少なく、実際に子どもを迎えた家族の日常が見えづらいことも不安材料の一つになっているようです。
子どもを望むカップルと、愛情いっぱいに育ててくれる親を必要としている子ども。求めあっている人々がこんなにいるのに、この引き合わせがうまく行っていないことは、日本における社会的養護の大きな課題の一つと言えるのではないでしょうか。
このハッピーゆりかごプロジェクトで、一組でも多くの幸せな家庭が築かれるよう、心から応援しています。

2014.04.18 更新

後藤絵里

生みの親と暮らせない子どもと、血のつながりのない夫婦とが親子となる「特別養子縁組」について詳しく知ったのは、3年前に朝日新聞の日曜版「GLOBE」で、養子縁組に関する特集を担当したのがきっかけでした。そうした制度があることはおぼろげに知ってはいたものの、ふだんの生活で話題に上ることはほとんどありませんでした。養子大国と言われるアメリカの事情を取材し、制度の意義を知り、養子縁組で家族となった人たちの話を聞いて、「なぜ日本では、養子縁組について、これほどまでに語られてこなかったのだろう」と思いました。もっとこの制度は知られるべきだし、生みの親と暮らせない子どもたちは、その親に代わって愛情を注いでくれる庇護者と出会うべきだ――。日本で特別養子縁組が普及することの障害は、制度の壁以上に、人々の意識(パーセプション)だとも感じました。

すべての子どもは幸せに生きる権利があります。一方で、子どもは親を選べません。もし、偶然生まれついた親が何らかの事情で子どもを育てられないとしたら、誰が彼らの権利を保障し、幸せになる道筋を整えてあげるのでしょうか。それはこの社会で共に生きる、すべての大人の責務ではないでしょうか。

ハッピーゆりかごプロジェクトは、児童養護行政にかかわる人たちだけでなく、会社員や起業家、主婦、学生さんまで、幅広い年齢、肩書の人たちに参加を呼びかけています。1人でも多くの子どもたちが幸せな家庭と出会えるよう、私たちに何ができるか、一緒に考えてみませんか。子どもが幸せな社会は、誰もが幸せになれる社会だと思います。

2014.04.04 更新

安藤哲也

児童養護施設等で暮らす子どもたちの支援活動をする中でこの「特別養子縁組」のテーマを知りました。養育が難しい親から生まれた子どもを養子として受け入れ、赤ちゃん時からわが子のように育てる。そのような子育ちの環境支援こそが、苦難な情況におかれた子または生みの親にとって最善の道と考えます。ただ日本ではこうした措置がまだ「特別なこと」として捉えられたり、さまざまな環境不備からなかなか社会に定着せず、養子を希望する人と子どもとのマッチングが成立しづらいといえるでしょう。生まれてくる子の命の尊さはどのような生い立ちの子どもでも同じはず。すべての大人の責任としてこの問題の改善と予防に力を入れていきたい。皆さんも共に考えてください。