イベント・メディア情報

イベント報告 ロジャー・シングルトン 特別養子縁組 英国 里親 養子縁組

2017.02.28 更新

フォスタリングチェンジ ファシリテーター養成プログラムの研修会を開催しました!

里親と子どものより良い関係に向けて英国の先進的プログラム研修会開催
「フォスタリング・チェンジ・プログラム」を全国に広めるファシリテーター養成プログラム

2月20日から24日までの5日間、「フォスタリング・チェンジ・プログラム」を全国で実施していくファシリテーターを養成するための研修会が、日本財団で開催されました。
「フォスタリング・チェンジ・プログラム」とは、里親の元で暮らす子どもに適切に対処するために英国で開発された里親支援のプログラムです。
この研修会は昨年3月の福岡市に次いで2回目で、大阪や静岡、横浜、長野、仙台などの乳児院や児童相談所、こども相談センターなどで里親支援に取り組む22人が参加しました。

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フォスタリングチェンジ参加者、オブザーバー
講師を囲んで

研修会には英国でこのプログラムのトレーナーとして活躍するキャシー・ブラッケビィさんとキャロライン・ベンゴさんの2人が講師として来日、長野大学准教授の上鹿渡和宏先生にもご協力いただき、参加者は5日かけてプログラムを学びました。

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グループにわかれてのプレゼンテーション

図3

円になって研修を受ける参加者

プログラムは12のセッションで構成され、この研修会でこれを実践できるファシリテーターを育成し、彼らを通してプログラムを里親に普及させるのを目的としています。里親が実際に身に付けるには週1回1セッションで約3カ月掛かります。
今後、参加したファシリテーターによる地区ごとの里親を対象とした研修会が順次、計画される見通しです。また今後もファシリテーターのためのフォローアップ研修も計画されております。

【日本財団のブログに掲載されました】
里親と子どものより良い関係に向けて英国の先進的プログラム研修会開催
まずは促進するファシリテーター養成

【関連書籍の購入はこちらから】
「フォスタリングチェンジ」

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子どもとの関係を改善し問題行動に対応する里親トレーニングプログラム
社会的養護下の子どもを養育する里親が抱えるさまざまな問題に対応するために、エビデンスに基づいて設計された英国唯一のプログラムを実践するための家庭養護マニュアルです。

子どもの問題行動への理解と対応
「里親のためのフォスタリングチェンジ・ハンドブック」

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2016.12.01 更新

日本こども虐待防止学会で日本財団スポンサードセッションを行いました!

図1

会場の様子

図2

ロジャー・シングルトン卿

子どもが家庭で育つ社会に向けて
英国バーナードホームにおける家庭養護への転換に学ぶこと

2016年11月25日、日本子ども虐待防止学会の大阪大会で、日本財団によるスポンサードセッション「子どもが家庭で育つ社会に向けて」が開催され、子どもの福祉や医療に関わる300名近くの方々が集まってくださいました。
日本では今でも社会的養護にある子どもの大半である85%の子どもたちが施設で暮らし、15%が里親委託されています。しかし、2016年6月に改正された児童福祉法では、子どもを家庭と同様の環境で養育することが原則となりました。この法律の理念を実現することを目指し、イギリスからバーナードスの元代表(CEO)のロジャー・シングルトン卿をお招きし、英国の施設を運営する団体が、家庭養育の推進にどのような役割を果たしてきたのかを学ぶ機会を持ちました。

シングルトン氏からは、1866年に設立され大規模な孤児院を数多く運営していたバーナードスホームの当時の映像も紹介されました。施設では、きれいな服を着て、きちんと食事を与えられ、子どもを世話する大人もたくさん配置されている施設でしたが、施設で養育された子どもへのネガティブな影響が1951年にジョン・ボウルビィから報告されると、施設を縮小し、里親や養子縁組を通して子どもを家庭で養育するという方向転換を始めました。
バーナードスホームは1989年に最後の大規模施設を閉鎖し、名称をバーナードスと変更して、今では里親支援、養子縁組、身体障害時のサポートなどを通し、年間20万人の子どもたちへサービスを提供する英国で最大規模のNPOとなっています。 現在、英国で社会的養護下にある子どもたちの75%は里親家庭で暮らしており、11歳以下の子どもたちのすべてが施設ではなく家庭で暮らしています。
このように多くの子どもたちが家庭で育つ国となるために、いくつかの成功の要素が紹介されました。
1. 戦略的な計画(子どもを最も適した場所へ転居させ、その経験が本人にとってポジティブなものになるための計画)
2. 個々の子供を対象としたアセスメントと計画 (個々の子どもを対象とした総合的なアセスメントと転居計画)
3. 施設から家庭へと転居する子供と若者の意見を取り入れる姿勢
4. サポートサービスの開発と施設閉鎖の計画
5. 資源(資金・人材・物)を移譲する計画
6. 適切なモニタリングと評価(子供の健康・発育・与えられる機会における変化、財源の効果的な利用、サービスの持続性)

4のサポートサービスの開発については、例えばこのようなものが挙げられました。
1. ユニバーサルな医療、教育、社会福祉サービス
2. 弱い立場の子供と家族を対象としたサービス
3. 要となる場所にサービスを配置する(例:産院)
4. 予防/家族再統合
5. 緊急保護
6. 家庭でのケア-里親制度と養子縁組制度
7. 極めて少数のマイノリティー児童を対象とした小規模で特別な養護施設
8. 社会的養護を終了するときの支援
9. 社会的養護の後の支援サービス

このセッションの後、シングルトン氏には自民党議員、厚生労働省、施設・里親関係者の方々に対しても、子どもの施設養育を家庭養育へと転換していく方法や課題について語っていただきました。改正児童福祉法が施行されるにあたり、政策や現場での取り組みへの一助となればと願います。

【ロジャー・シングルトン氏 発表資料】
日本語版「子どもが家庭で育つ社会にむけて」

英語版 “Toward a society where children are raised at home”

バーナードホーム動画

バーナードホームのホームページ
http://www.barnardos.org.uk/what_we_do/our_history/history_faqs.htm

ルーモスのホームページ
https://wearelumos.org/

バーナードスとルーモスの日本語訳はこちらから
バーナドスとルーモス.pdf

2016.11.04 更新

米国NPO法人モッキンバード・ソサエティの講師3名が来日します!

児童福祉法が改正され、社会的養護の子どもの里親委託のさらなる増加することが予想されます。このような状況の中、社会的養護の子どもたちは多くの支援を必要としています。里親家族や社会的養護の若者を支援するアメリカのNPO団体、モッキンバード・ソサエティからディレクターを含む3名が来日し、東京、水戸、そして大阪で講演活動を展開します。

■プロジェクト名:地域のネットワークを活用した里親家族支援を考える講演会
詳細お申し込みはこちらから

■日時
(1)シアトル発 新しい里親家族支援の仕組みを考える(東京)
◇2016年11月11日(金) 会場 アリアル会議室五反田駅前本館
13:30-17:15
◇2016年11月12日(土) 会場 TKP飯田橋ビジネスセンター ホール3A
11:00-17:15

(2)小さなネットワークを活かした里親支援の実践:モッキンバードファミリーモデルの仕組みと導入のプロセス(水戸)
◇2016年 11月13日(日) 会場 茨城県立県民文化センター 集会室8号(別館)
13:15-16:30

(3)施設による里親家族と若者の支援:米国シアトルの挑戦(東京)
◇2016年11月15日(火) 会場 エステック情報ビル 会議室A
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1   (京王プラザの隣り)
9:30-11:45

(4)小さなネットワークを活かした里親支援の実践:モッキンバードファミリーモデルの仕組みと導入のプロセス(大阪)
◇2016年 11月15日(火) 会場 大阪経済大学 E号館61
13:15-16:30

■講演者
◇11月11日
講演:ディゲール・クーパー氏(モッキンバードファミリーモデル ディレクター)
講演:ディヨンテ・クルーズ氏(社会的養護の当事者、ユース活動)
◇11月12日
特別講演:福田峰之氏(衆議院議員)
講演:アニー・ブラックリッジ氏(モッキンバード・ソサイエティ エグゼクティヴ・ディレクター)
パネルディスカッション
アニー・ブラックリッジ氏/ディゲール・クーパー氏/ディヨンテ・クルーズ氏
◇11月13日
講演:ディゲール・クーパー氏(モッキンバードファミリーモデル ディレクター)
講演:ディヨンテ・クルーズ氏(社会的養護の当事者、ユース活動)
◇11月15日午前
講演 アニー・ブラックリッジ氏(モッキンバードファミリーモデル、エグゼクティヴ・ディレクター)
◇11月15日午後
講演:ディゲール・クーパー氏(モッキンバードファミリーモデル ディレクター)
講演:ディヨンテ・クルーズ氏(社会的養護の当事者、ユース活動)

■内容
里親家族や社会的養護の若者を支援するアメリカのNPO団体、モッキンバード・ソサイエティからディレクターを含む3名が来日し、シアトルで開発された里親家族支援の仕組み(モッキンバードファミリーモデル)など、里親家族支援の実践と課題について、講演を行います。すべての講演には逐次通訳がつきます。

■主催/お問い合わせ先
モッキンバードファミリーモデル事業実行委員会
TEL & FAX 03-5790-9789
Mail info@mockingbirdfamilymodeljapan.org

■料金
すべて無料になりました

■お申込み(下記のいずれかの方法でお申し込みください。)
→ 11月13日、15日の大阪講演は申し込み不要
ホームページ
②メール(info@mockingbirdfamilymodeljapan.org)
③FAX(03-5790-9789)
④こくちーず

※メール・FAXの場合、(〇月〇日)講演会参加希望と明記の上、お名前、ご所属、連絡先メールアドレスを書き添えて、お申し込みください。

 

 

2016.10.12 更新

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムで子どもの家庭養育推進官民協議会の分科会を実施しました!

「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」が9月28日から3日間に東京港区の虎ノ門ヒルズにて開催され、主催者発表で、3日間を通じた参加者ののべ人数は2,187人となり、非営利活動・社会貢献分野では国内最大規模となりました。
本協議会でも9月29日の分科会(S1)「社会で子どもを育む~里親・特別養子縁組や子どもの貧困を知っていますか~」を実施し、分科会の参加者数は約180名、ほぼ満席で大盛況に終わりました。

開会挨拶の後、サヘル・ローズさんよりイラン・イラク戦争で両親や兄弟を失い、イランの児童養護施設で育ち養母に引き取られて日本へやってきた生い立ちのエピソードが動画で流されました。ご自身の母への想いや養子縁組への思いが語られ、今回のシンポジウムに向けての問題提起をされました。

 

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サヘル・ローズ氏

 

次にいま日本の子どもたちを取り巻く状況を、実際にこの分野に取り組まれている、認定NPO法人 Living in Peaceの慎泰俊氏さん、ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗さんにプレゼンテーションしていただきました。慎さんから、「深刻なのは母子家庭の貧困。日本の子ども貧困率はOECD加盟国で加盟国ではとても高く、ひとり親家庭については最悪基準である。またご自分が一時保護施設で寝泊りした体験からは、一時保護所内での生活はかなり自由を制限されるものが多い。」と問題点を語り、地域での一時保護委託の役割を果たす例として大阪の『こどもの里』の紹介もありました。改正児童福祉法成立のために、Change.orgでの署名の呼びかけや政策提言などに取り組まれてこられた、土井さんから「児童福祉法改正や育児・介護休業法と最近の動向について、また子どもの権利条約や海外の現状」などを、わかりやすくお話いただきました。

当日使用したパワーポイントの資料はこちらからダウンロードいただけます。
社会的養護の課題の全体像(Living in Peace 慎泰俊).pdf

 

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Living in Peace 慎泰俊氏

 

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ 土井香苗氏

 

前半のパネスディスカッションⅠ「当事者から見た現状と課題~いま必要なこと・これから期待すること~」では、社会的養護の当事者団体CVVから、 ヨスさんと高橋成貴さんにご登壇いただき、サヘルさんも加わり、慎さん司会のもとに当事者目線での問題提起がなされました。2歳から18歳まで児童養護施設で育ち、16歳で母親を亡くし、あしなが奨学金を受けて大学に進学したヨスさんは、「奨学金が給付型ではなかったため、社会人になった現在も返済に苦労している。」と給付型奨学金の必要性を訴えました。2歳まで乳児院で育ち、2歳から18歳まで2組の里親に育てられた高橋さんは、「当時は面倒であると思ったこともあったが今は里親に感謝している。最近結婚したばかりなのだが、里親にとても喜んでもらった。『家族』について、いろんな選択肢が増えることはうれしいことだ。また子どもの頃からとにかく『普通』のサラリーマンとしての人生を歩みたいと思い、今実現することができた。」と語りました。二人ともCVVの当事者を応援する活動に出会えてとてもよかったそうで、今後も当事者として言いたくても言えない子ども達の声を届けていきたいそうです。
サヘルさんは、「家庭で育った子どもと比べ、社会的養護下のこどもは大人になった時、自分は何か欠けているものがあるのでは?と感じることがある。大人になった今でもそれを補おうと努力していること、子どもが『家庭』で育つことの必要性を強く訴えました。また観客のみなさんが質問する時間もあり、たくさんの方のご意見を聞くことができました。

 

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CVV 高橋成貴氏

 

後半のパネルディスカッションⅡ「子どもが健やかに育つために社会は何ができるか?どう解決するか?」では、土井さん司会のもとに、三重県の鈴木英敬知事、全国里親会の木ノ内博道さん、NPO法人キーアセットの 渡邉守さんよりそれぞれの立場や思い、課題認識を話しました。
木ノ内さんは「里親制度の認知度アップが必要。もっと世の中の人に『里親制度』を知ってもらいたい。また里親にも、育児休業の取得を認める法改正の必要がある。」と話すとともに、里親月間に全国で配布するハート型のちらし46.000枚(親と暮らせない子供の数)の活動(「NPO法人日本こども支援協会」キャンペーン)の紹介もありました。三重県の鈴木知事からは、「様々な事情で親と一緒に暮らせない子ども達が県内に約500名いる。しかし、まだまだ、里親や特別養子縁組など社会的養護について知られていない。10月の里親月間に三重県でも「里親フォーラム」を開催するが、1人でも多くの皆さんに、このような機会を通して知ってもらいたいと思う。そして、社会的養護が必要なそういう状況にある子ども達が1人でも多く家庭的環境で、特定の大人から永く愛される地域社会にしていきたい。」と話しました。NPO法人キーアセットの渡邊さんは「家庭養護推進のために民間団体ももっと頑張らないといけない。」と話すとともに、東大阪市、豊中市での「はぐくみホーム」での養育里親家庭のリクルート活動とトレーニング、そして子どもが委託されてから支援する活動の紹介もありました。

 

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全国里親会 木ノ内博道氏

 

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キーアセット 渡邉守氏

 

最後に本協議会の会長でもある三重県の鈴木知事より、「官民一体となって問題に取り組み、情報交換、提言できる本協議会をソーシャルイノベーションの場として今後も上手く活用し、家庭養護を推進していきたい」との決意表明がありました。

 

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三重県知事 鈴木英敬氏

 

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2016.09.01 更新

子どもの家庭養育推進官民協議会研修会、講演の動画を公開しました!

7月28日、日本財団ビルにて子どもの家庭養育推進官民協議会主催の研修会が開催され、全国から71名の加盟団体、地方自治体、また関係者のみなさまが参加されました。午前中は厚生労働省 川鍋 慎一 家庭福祉課課長から 「改正児童福祉法について」 、長野大学 上鹿渡和宏准教授から「改正児童福祉法の示すところを実現するために」 の2つの講演がありました。午前中に行われた2つの講演の動画をアップしております。


午後からは「改正児童福祉法を受けて~これからの家庭養育のあり方~」のパネルディスカッションのほか、下記の3つの分科会にわかれてのディスカッションが行われました。

・分科会A: 家庭養育の普及啓発と社会的認知の向上、市町村における里親制度

・分科会B: 里親のリクルートと研修

・分科C: 養子縁組の実践(研修、認定ほか)


児童福祉法が改正され、これから家庭養育の推進が期待されるところです。

ぜひ、講演の動画をご覧ください。

 

「改正児童福祉法について」 厚生労働省 川鍋 慎一 家庭福祉課課長

 

 

「改正児童福祉法の示すところを実現するために」 長野大学 上鹿渡和宏准教授