~特別養子縁組の普及をめざして~

日本財団ハッピーゆりかごプロジェクトとは

「日本財団ハッピーゆりかごプロジェクト」は、生みの親と暮らすことができない子どもたちが、特別養子縁組や里親制度のさらなる普及により、あたたかい家庭で健やかに育つことができる社会を目指すプロジェクトです。
様々な家庭の事情で、生みの親と暮らせない子どもたちがこの日本にも約4万人います。こうした子どもたちは、国連のガイドラインによると養子縁組や里親制度を通じて家庭で暮らすことが望ましいとされていますが、日本では、社会的養護下にある子どものうち、約85%が乳児院や児童養護施設などの施設で、約15%が里親家庭やファミリーホームで暮らしています。諸外国では里親家庭で暮らす子どもの方が多く、日本でも子どもが家庭で暮らせるようにする取り組みがさらに必要です。
また、生みの親の元に戻ることができない子どもについては、養子縁組により新しい家庭を得ることが望ましいとされ、日本では公的機関である児童相談所と民間団体が、子どもの福祉を目的とした養子縁組を行っています。日本で特別養子縁組される子どもは年間540人程度ですが、アメリカでは毎年5万人以上、イギリスでは4,500人以上の子どもたちが養子縁組されています。(平成27年度司法統計)

日本でも2016年6月に改正児童福祉法が公布され、生みの親が養育できない子どもは、養子縁組や里親・ファミリーホームなど家庭と同様の養育環境で、継続的に養育されることが原則となりました。またこれまで養子縁組は児童相談所の業務として明確に位置づけられていませんでしたが、法律の改正により児童相談所が取り組むことになりました。
日本財団は、この法律の理念の実現を目指し、子どもたちがあたたかい家庭で育つ社会に向けて、日本財団ハッピーゆりかごプロジェクトを通じて様々な活動を行っています。

【プロジェクトの基本的な考え】

  • 特別養子縁組は、子どもの福祉を最優先して社会で取り組むべき課題である。
  • 子どもが産みの親のもとで育つことが難しい場合には、特別養子縁組により恒久的な家庭で育つことが望ましい。
〈参考〉

1. 国連子どもの権利条約 前文
~児童が、その人格の完全なかつ調和のとれた発達のため、家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべきであることを認め~
UNICEFホームページ 国連「子どもの権利条約」より(日本は1994年に批准)
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig_all.html
2. 国連児童の代替的養護に関する指針
目的の2(a) :児童が家族の養護を受け続けられるようにするための活動、又は児童を家族の養護のもとに戻すための活動を支援し、それに失敗した場合は、養子縁組やイスラム法におけるカファーラなどの適当な永続的解決策を探ること。
22条:~専門家の有力な意見によれば、幼い児童、特に3歳未満の児童の代替的養護は家庭を基本とした環境で提供されるべきである。~
2009年 国連総会採択決議  64/142. 「児童の代替的養護に関する指針」(厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課仮訳)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000018h6g-att/2r98520000018hly.pdf